なるほど！深層心理で豆知識 ／ vol.34

「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか？　実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉には、人のホンネが表れているのです。今回は、あなたが話をしているときに、相手が見せる態度やしぐさから本音をさぐります。気になる相手の様子をチェックして、人間関係に大いに役立てましょう！

　あなたが話をしているときに、相手が絶妙なタイミングでうなずいてくれたり、にこやかに聞いてくれると、とても話しやすいですよね。でも、その逆だったら……。実は、話を聞くときの、相手の“しぐさ”から、本人の心理や自分に対する感情がわかってしまうのです。

　会話中の相づちは、コミュニケーションを円滑にするための活性剤になりますが、相手が頻繁に相づちを打つようだと、ちょっと意味合いが違ってきます。相手は、あなたに話を早く進めてほしいと思っていて、それを促すために自然と相づちが多くなるのです。この場合、あなたを好ましく思っていないのではなく、せっかちな性格である所以です。このタイプの人に話をするときは、内容を整理して、簡潔に話をすることを心がけると良さそうです。

　反対に、相づちのタイミングが遅れ気味だったり、目が泳ぐようなしぐさが見られるようなら、話の内容に興味がないか、または会話に飽きてきていて、他のことを考えているのかもしれません。相手にそんな様子が見られたら、興味・関心のありそうな話題に切り替えるといいでしょう。

　また、相手が自分をどう思っているか、はっきり現れる顔の部位はアゴです。アゴを突き出して話を聞いていれば、あなたを下に見ているか、取るに足らない話の内容だと思っているフシがありそうです。目をそらせて笑うというしぐさも、どちらかというと、あなたに対して上位を誇示するポーズです。ただし、誰に対しても同様の行動を取るようなら、単に、物事を斜に構えて見る“皮肉屋さん”なのかもしれません。

　では、1対1でなく、何人かで話をしているときの、相手の様子はどうでしょうか。あなたの発言に対して受け答えはするものの、目を合わせない人は、あなたを下に見ている（実際、相手が年上の場合も含めて）か、それまでの流れで話を進めたいと思っている可能性があります。受け答えをする以上、悪意はないのですが、あまり寛容なタイプとは言えないかもしれませんね。

　もちろん、あなたの発言のタイミングや内容が適切だったのか、振り返ってみる価値はあります。もしも、割り込みのような形で話に入っていたと気づいたら、次回から気をつけることで相手の態度も変わってくるはずです。

　このようにして、相手を自分の鏡にすると、気づくことはたくさんあるでしょう。ぜひ、相手の態度から学んで、より素敵な人間関係を築いていってくださいね。

（文／花梨）