「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか? 実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉には、人のホンネが表れているのです。気になる相手の行動をつぶさにチェックして、心の内側をのぞいてみましょう!
『ライ・トゥ・ミー』という海外ドラマを見たことはありますか? 精神行動分析学者のライトマン博士が、人が見せる一瞬の顔の表情やしぐさから真実を見抜き、犯罪捜査などの手助けをして解決に導くという、アメリカのテレビシリーズです。
人は、真実を隠すために理論武装をして、平静さを装っても、自身を偽ることはできません。“ウソつきの自分”が心の中にいる限り、無意識のうちに真実を露呈してしまうと言います。では、ウソを見破るには、相手のどんな変化に気づけば良いのでしょうか。
相手のしぐさからウソを見破るポイントは、大きく分けて3つあります。その1つは“目の動き“。話をでっち上げるとき、人は言語を司る左脳を働かせるので、視線は右上に注がれます。逆に実体験を語るときは右脳を働かせて記憶をたどるので、視線は左へ。そこで、相手の話が疑わしいと思ったら、不意をついて質問をしてみましょう。そのとき、視線が右上に泳ぐようなら “黒”かもしれません。ただし、相手が左利きの場合は、視線の方向は逆になる場合も。
2つ目のポイントは、“手の動き”。人はウソをつくとき、手の動きが不活発になると言われています。手の表情からウソがバレることを恐れるからです。もしも、両手を組む、握る、手を隠すなどの行動が見られたら、何か隠していることがありそうですね。また、口や鼻に手を持っていく行為も同様。ウソをしゃべるのは口ですから、自分の口が見えないよう、無意識に口が隠れるようなポーズをとってしまうのです。会話中、相手がこんなしぐさをしたら、話半分に聞いておいたほうが良さそうですね。
そして3つ目は“態度”です。ウソをついていると、落ち着きがなくなるもの。早口になる、頻繁に足を組み替える、生唾を飲み込むなどの行動が見られたら、ウソをついている可能性が。そんなときは、相手の目をしばらく直視してみます。慌てて視線をそらすようなら怪しいと判断できるでしょう。ところが、ウソをついていても、まったく態度に表れない人がいます。もしも、その相手がよくウソをつくタイプなら、顔の表情に注目を。話がウソなら、顔は能面のように無表情なはず。真実を悟られまいとする無意識が、顔の表情を消してしまうからです。
上記のほか、相手が物理的距離を置きたがっているように感じたり、視線を合わせないようにしている場合も、ウソをついていると考えられるでしょう。ただし、中には自分のウソが通るのか、相手の目を見つめて様子を伺いつつ話す人も。このタイプは女性に多いようです。なお、緊張や生理現象、心身不調などの場合も、ウソをついているときと似たような態度が見られるので、くれぐれも誤解のないようにしてくださいね。
(文/花梨)