「相手の心が読めたら、もっと上手く付き合えるのに……」と思うことはありませんか? 実は、何気ないしぐさや、思わず口から出た言葉には、人のホンネが表れているのです。今回の深層心理は、好むペットによって知る本性。ふだん、表には現れにくい、性格の傾向をさぐります。ビジネスシーンではもちろん、恋愛や交友関係などのプライベートな場面でも役立ててみてはいかがでしょうか。
インターネットで大人気の動物動画。100万回以上も再生されるものもあり、中でも、しぐさがユニークな猫の動画再生率は群を抜いているとか。もちろん、「猫より犬でしょう」という方もいますし、爬虫類を好む方もいて、趣味は人それぞれ。実は、好んで飼うペットによって、その人の心の奥を知ることができるのだそうです。
たとえば、猫と犬の性質を単純に比較してみると、人間の言うことを聞くのは犬、聞かないのは猫。犬が従順なのに対して、猫は決して人に従わない強情さがあります。では、猫を飼っている人は自己中心的かと言うと、そうではありません。言うことを聞かない猫に自分を合わせなければならないので、気持ちを切り替える必要が出てきます。「私は私、あなたはあなた」と、良い意味で個人主義でないと、猫は飼えないのです。
反対に、犬は飼い主の気持ちに沿った行動をとります。つまり犬好きの人は、犬の従順さが好きとも言えるのです。また、犬は本来、群れで行動する生き物ですから、犬好きの人は、組織の中で命令系統がしっかりした密度の濃い関係を好む傾向があります。逆に猫好きは、束縛し合わない、友好的な関係を好むタイプが多いと言われています。
こうしてみると、ビジネスシーンにおいては、犬好きの部下のほうが扱いやすい気もしますね。けれども、猫好きは冒険心や探究心が強い、コツコツ型も少なくないという統計結果が出ているそうで、両者の使い分けがポイントになるでしょう。
たとえば猫好きには、「君だからこそ任せられる」など、相手に自信や責任を持たせて、能力を引き出す。反対に、犬好きには、自分が頼もしいリーダーであることを印象付けて信頼関係を強固するなど……。相手が部下でなく、上司の場合は、犬好きなら順従さをアピールし、コミュニケーションを大事にするといいでしょう。猫好きの場合は、さりげない気配りと、「さすが部長ですね!」といった褒め言葉が効くようです。もちろん、適度に距離を置いた付き合いを心がけることも大事です。これらの方法は、プライベートシーンでも応用可能。相手と自分との関係性により、試してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ハムスターを好んで飼う人は几帳面でデリケートな人が多く、熱帯魚は自己陶酔型。毒を持つ蛇やサソリなどの生き物を飼っている人は、リスクを恐れない超ポジティブ思考タイプが多いそうです。どうでしょう、当たっていますか?
(文/花梨)
※参考文献:『人はあなたの「ここ」を見て判断する』(新講社)
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