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風邪や二日酔いには梨が効く ~ 漢方としても利用される百果の宗 ~

 

夏休みも終わり、秋の気配を感じる頃となりました。食べ物も美味しくついつい食べ過ぎたり、お酒を飲みすぎて二日酔いに……という方もいらっしゃるのでは? そんなときには、みずみずしい梨をいただいてはいかがでしょうか。

 日本で初めて梨が食べられたのは弥生時代後期だと言われています。中国から伝わって品種改良が重ねられた結果、現代のような美味しい梨が作られるようになりました。梨は89%が水分ですが、カリウムが比較的多く、アスパラギン酸、タンニンなどの成分も含みます。カリウムには利尿作用があり、アスパラギン酸は疲労回復に有効なほか、有害なアンモニアを体外へ排出するので、二日酔いのときに食べると効果があると言われているのです。

 

 また、中国では古来より、「梨は百果の宗」と呼ばれて重宝されてきました。梨に含まれる甘味成分のソルビトールに、炎症をしずめる効果があると言われており、漢方では発熱、咳(せき)、痰(たん)、扁桃炎による喉の渇きや痛みなどに対して良く用いられています。

 

梨のつぶつぶとした食感は、石細胞と呼ばれる繊維の固まりで、腸を刺激して便通を良くする働きをするため、便秘気味の人にもおすすめです。さらに、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)も含まれており、肉料理と一緒に食べると消化を助けてくれます。調理では、下ろした梨に肉を漬け込むことで、肉が軟らかくなのるので、覚えておくと便利ですね。

 

梨は沖縄県を除く、都道府県の各地で生産されています。農林水産省の平成24年度の統計によれば、生産量は、千葉、茨城、栃木、鳥取、長野、福島が上位を占め、収穫量がもっとも多いのは千葉県で、幸水の収穫量は第一位。二十世紀の生産量第一位は鳥取県で、倉敷市には日本唯一の梨のテーマパーク、「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」があります。

 

館内では、年間を通じて梨の食べ比べができるほか、シーズンには梨狩り体験もできます。また、梨の歴史や品種などについて学べる展示・企画コーナー、クイズラリー、梨の花の押し花を使った小物作りなどの体験コーナーなど、梨に関するさまざまな情報とイベントが盛りだくさん。梨のスイーツを楽しめるパーラーや梨づくしのミュージアムショップもあるので、一度、訪ねてはいかがでしょうか。

 

 なお、梨の旬は7月から2月頃までと長期で、品種によって少しずつ収穫時期がずれるのが特徴で、7月から9月に収穫される幸水が一番早く、大きな愛宕梨(あたごなし)は12月、1月の冬季に収穫されます。幸水、筑水、秋映(あきばえ)、二十世紀、豊水などは今の時期から秋にかけて食べごろです。梨は冷やすと甘さを強く感じるようになるので、冷蔵庫で冷たくしたいただき、残暑を乗り切りたいものですね。

参考文献/『たべもの語源辞典 改訂版』清水桂一著(東京堂出版)

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