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オクラの粘りパワーで夏バテ知らずに ~ 栄養価に優れる夏野菜 ~

 八百屋の店頭に、青々とした美味しそうなオクラが並び始める季節となりました。オクラはハイビスカスと同様、アオイ科の植物で、露地ものは夏が旬になります。10℃以下では成育できないため、夏以外は暖地を中心にハウス栽培が行われたり、輸入によって、市場には一年中、出回っています。ちなみに国内の年間生産量は鹿児島県がトップです。

 オクラの原産地はアフリカ北東部(エチオピア付近)との説が有力で、中近東、中央アジア、インド、東南アジアなどに伝わりました。記録によれば、エジプトでは約2000年前から栽培されていたそうです。一方、日本には幕末期(または明治初期)にアメリカ人によって持ち込まれたため、アメリカネリとも呼ばれましたが、その後、英名である、okra(オクラ)が一般的な名称となり、漢字では秋葵(おくら)と表記されました。また、レンコンに似ていることから、陸蓮根(おかれんこん)との別名もあります。

 

 オクラを刻むと、ねばねばした糸を引きますよね。その正体は食物繊維の一種であるペクチンと、糖とタンパク質が結合してできた多糖類の一種、ムチンという成分。これらの成分には整腸作用があり、便秘や下痢を改善する効果があります。

 

 また、ペクチンには糖分やコレステロールの吸収を抑制し、血糖値を安定させたり、血中コレステロールを減らす働きがあるので、高血圧や動脈硬化、脳梗塞、糖尿病、脂肪肝、肥満予防に有効。ムチンは、タンパク質の消化・吸収を促すほか、胃などの粘膜を保護する働きがあり、摂食の際、胃への負担を和らげてくれます。そのため、胃炎や胃潰瘍の予防にも効果があると言われています。

 

 他の栄養素としては、抗酸化作用を持ち、眼や皮膚、粘膜の健康を守り、免疫力を高めるβ-カロテンや、疲労回復に有効なビタミンB1、コラーゲンの合成を助け、ストレスに対する抵抗力を高める働きをするビタミンCのほか、カルシウムカリウム、鉄などのミネラルも含まれています。このように、ビタミンやミネラルが豊富に含まれるオクラは、夏バテ予防にはもちろん、体力の回復や虚弱体質の改善にも有効です。

 

なお、オクラは細かく刻んだり、熱を加えることでさらに粘り成分が引き出されますが、オクラの粘り成分は水溶性なので、ゆで過ぎると栄養成分が水に溶け出してしまいます。おひたしやサラダにするときは、さっと湯通しする程度にすれば、鮮やかな緑色になって見た目も涼しげに。煮物にする場合は汁ごといただくと良いでしょう。

 

 新鮮なオクラは果実の表面に短い毛が密生し、張りと弾力があってヘタの切り口がみずみずしいのが特徴です。一般に流通している五角種(断面が五角形のもの)は、長さ6〜8㎝。長すぎるものは熟しすぎで身が固く、味が落ちるので避けましょう。また、乾燥に弱いため、購入後はポリ袋に包んで野菜室で保存し、鮮度が落ちないうちに調理を。

 

 梅雨が終わると、いよいよ夏本番です。猛暑に負けない体をつくるためにも、オクラを使った料理をたくさん食卓に登場させたいものですね。

※参考資料

『ゴーヤ、オクラ、とうもろこし、枝豆のおかず』(グラフ社)、『小学館の図鑑NEO 20 野菜と果物』(小学館)、農林水産省:「こどもそうだん/野菜」、総務省統計局:「平成22年産地域特産野菜生産状況」

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