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愛され続けてきたココアの秘密 ~まろやかな風味に隠された豊富な栄養〜

 寒い日が続くと、温かい飲み物が欲しくなりますね。あわただしく時間が過ぎていく朝であっても、ちょっと時間を作ってココアでひと息つきませんか? 甘い香りと優しい味で体が温まり、ほっと心がほぐれていくのがわかります。

 ココアの主原料はチョコレートと同じカカオ豆で、製造工程も途中まで同じです。カカオ豆から皮と胚芽を除き、炒ってすりつぶした後にできるカカオマスから一定量のカカオバターを除いた後、粉にするとココアパウダーができます。これがピュアココア(純ココア)と呼ばれます。ココアパウダーに、砂糖や粉乳を加えたものがミルクココアなどと呼ばれる調整ココアです。チョコレートの場合は、ココアの製造過程でできるカカオマスにミルクや砂糖を入れ、さらにカカオバターを足して作られるのです。

 

 カカオの学名はテオブロマ・カカオ。テオブロマとは「神様の食べ物」という意味で、古代・中南米の人々は神や王への捧げ物としていました。16世紀初頭にスペイン人がアステカ帝国を征服した際、国王からココアの原形となる飲み物(発酵させたカカオ豆を火であぶってすりつぶし、水やトウモロコシの粉、香辛料を加えた物)を与えられたと言います。当時のカカオ豆は、貨幣の代わりや薬としても重宝され、ヨーロッパに渡った後も、砂糖を入れたカカオ飲料として王侯貴族の間で愛飲されていました。

 

 今日のようなココア製造法が確立し、一般にも広く普及したのは19世紀初頭ですが、それ以前は脂肪分(カカオバター)を多く含み、大変飲みづらかったと言います。にも関わらず愛され続けたのは、体への多様な効果を感じていたからではないでしょうか。

 

 現在、カカオには、体に有効な成分が豊富に含まれていることが分かっています。中でも、赤ワイン以上の抗酸化作用があると言われるカカオ・ポリフェノールは、活性酸素を取り除き、血管の老化を抑えるので、ガンや動脈硬化などを予防したり、肌の老化を防いでくれます。また、病原菌抑制効果、感染抑制効果があることから、ピロリ菌や食中毒、虫歯菌の増殖を抑えたり、インフルエンザを予防する働きがあると判明。

 その他にも、貧血症状を抑える鉄分、リラックス効果や疲労回復に有効なテオブロミン、利尿作用を促すカリウムや、便秘に有効な食物繊維を豊富に含むほか、脂肪の吸収・蓄積を抑制する働きもあり、カルシウムマグネシウム亜鉛などのミネラル類もバランス良く含まれています。

 

 このように栄養価満点のココアは毎日飲みたい食品ですが、調整ココアはもとより、ピュアココアでも砂糖やミルクなどを入れてたくさん飲むと、肥満の原因や、糖尿病を始めとする疾患を招く恐れがあるので注意が必要です。他の食事とのカロリーや栄養バランスを考えながら、1日1〜2杯の目安で飲むようにすると良いでしょう。

 

 話は変わりますが、「ココアシガレット」というお菓子をご存知でしょうか。タバコのパッケージを思わせる箱の中に、砂糖・ココア・ハッカを原料にしたシガレット型のラムネ菓子が6本ほど入っています。子供の頃、このお菓子を口にくわえ、タバコをふかす父親の真似をしたものです。

 

 久しぶりにココアを飲むとき、こうした子供の頃の思い出が頭をよぎることがありませんか。ココアの鎮静作用が気持ちにゆとりを与えてくれるのかもしれませんね。

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