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色の働きについて知る 〜 色が与える影響と効果(その2)~

 四季の中で、秋はもっとも華やかな彩りを見せる季節です。高く澄み渡った青空の下、紅葉狩りをされる方も多いことでしょう。紅葉の黄色は見ているだけでも心がはずみ、楽しい気分にさせてくれますし、赤い色は気持ちを前向きにさせ、やる気を出させます。そして緑色は心身の疲れを癒し、鎮静作用やリラックス効果もありますので、秋の行楽が心から楽しめるのは当然ですよね。

 

 また、秋は食物が美味しい季節でもあります。新米や旬の魚、香りの良いキノコ類、色とりどりの果物も食欲をそそり、ついつい食べ過ぎてしまうこともあるでしょう。過食を抑えたいのに、なかなかうまくいかないというときは、色の効果を利用してみてはいかかでしょうか。

 有効なのは青色です。暖色系のオレンジ色や黄色などが食欲を促すのに対して、寒色系の青色は食への関心をそらすと言われていますから、食べる前に青い色の物を見て、お腹のすき具合を確認すると良いかもしれません。

 

 旅や食と並び、秋はおしゃれをして出かけたくなる季節でしょう。今日はどんなコーディネートで決めようかと、わくわくしている方も多いのでは? その日に着ていく服も、色の効果を考えながら選ぶと楽しそうですね。

 

 たとえば、桃色は女性的なイメージが強い色なので、ソフトで優しい印象を与えます。身につけると、幸せな気持ち・優しい気持ちになれますし、緊張をやわらげる、安らぎを与えるなどの働きもあります。

 

 明度の高い赤色は、明るさと元気を与えてくれるので、積極的になりたいときに使うと有効。明度の低い濃い赤色はストレスをやわらげます。同じ赤系のオレンジ色は、開放的な印象や優しさを与える色で、陽気になれたり、プレッシャーをやわらげる働きがあります。赤系でも、明度の低い茶色は、信頼感、温かみを感じさせます。また、緊張を緩和して気持ちを安定させるため、コツコツと物事を継続したいときに身につけると効力を発揮してくれるでしょう。

 

 一方、無彩色の黒色は自信の無さをカバーし、落ち着きや威厳、高級感を与えるので、不安なときに身につけると効果的。ただし、すべての色を吸収してしまう性質がありますから、過度に秘密主義になったり、隠し事をしている印象を与えやすいという負の側面も。パーティ―などの交流の場に黒い服を着ていくときは、小物類で華やかさをプラスすると良いでしょう。なお、同じ無彩色でも灰色は他の色との協調性が高く、どの色とも馴染みます。あまり自己主張しない調和の色ですから、穏やかで控えめな印象や落ち着いた雰囲気を与えてくれます。

 

 このように、色が人に与える効果を知って有効に使えば、自分の気持ちを上手に表現できたり、心身の健康、美容面にもプラスの影響があります。みなさんも、日常生活の中で積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

◎参考

  • おもしろくてためになる色の雑学事典:岩本 知莎土(日本実業出版社)
  • カラーセラピストが教える心を動かす色づかい:配色イマジネーションBOOK
  • CR&LF研究所:著/笹本みお 監修(毎日コミュニケーションズ)
  • 運命の色 - カラ-セラピ-&ソウルカラ-・テスト:泉智子(大和書房)
  • 色の不思議 面白すぎる雑学知識:博学こだわり倶楽部(青春出版社)
 

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