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縁起が良い食べ物 ~蓮根(れんこん)にあやかる~

 蓮(はす)の花が咲いた後、実の入った花托(かたく)が肥大し、この表面がハチの巣に似ていることから、古くは「蜂巣(はちす)」、それが略されて「はす」になりました。このはすの肥大した地下茎が、食用になる「れんこん」です。食用としては鎌倉時代に中国から伝わり、全国各地に栽培がひろまったと言われています。れんこんは1年を通して出荷されていますが、旬は収穫が始まる9月~10月の秋からで、秋口に出荷されるれんこんは柔らかくあっさりとした味で、晩秋から冬のものは粘りが出て甘味があります。

 れんこんは、いくつかの節に分かれており、輪切りにすると穴が多くあいています。この穴は地中から葉までずっとつながっており、地上の葉から地中の各所へ空気を供給する通り道の役割を果たしています。このことから「先を見通す」ことに通じ、縁起が良いとされ、正月のおせち料理でも使われます。

 レンコンを切ると糸がひきますが、これは納豆やオクラ・里芋などに含まれる成分によるもので、 胃壁を保護し、タンパク質や脂肪の消化を促進します。また滋養強壮にも効果があります。そして、食物繊維も豊富で、便通を良くする他に、腸内の発ガン物質を排出して大腸ガンの予防や、動脈硬化、高血圧予防効果が期待できます。ビタミンCも多く含まれており、疲労回復・美肌効果・風邪の予防・発ガン物質の抑制などの効果が期待できます。

 

 他にもビタミンB6、B12を含んでおり、これは鉄分の吸収を助ける働き、貧血の予防や、肝臓の働きを助けます。れんこんの切り口の変色が早いのはポリフェノールの一種のタンニンが含まれているからです。 タンニンは消炎や止血作用があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に効果が期待できます。また、おろし汁を使って鼻血や咳、ぜんそくの発作止めなどの民間療法にも使われます。灰汁(あく)が強い野菜のため切り口は空気に触れるとすぐに黒ずみますが、皮をむいたらすぐに水に漬けるか、5~15分酢水にさらす色止めを行うと、白く綺麗に仕上がり、シャキシャキとした食感になります。

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