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西瓜(すいか)を甘くみてはいけない ~栄養がぎゅぎゅっと~

 西瓜は夏の代名詞のようですが、秋の季語として使われます。それは、西瓜が最も甘くなる旬が立秋(8月7日頃)を過ぎる頃なので暦上では秋になるのです。暑い夏に食べる西瓜は最高です。そのままを冷やして食べるのはもちろんの事、ジュースやソースにしますと、西瓜の色も、赤、黄色だけではなく、オレンジ、白など様々ですので目でも楽しめます。

 西瓜の果肉の色の違いは色素に関係しています。赤い西瓜にはカロテン、リコピン、キサントフィルと云う色素があります。黄色い西瓜にはリコピンがなくカロテンとキサントフィルの色素で黄色になります。リコピンは、動脈硬化やガンなどを引き起こす活性酸素を抑制してくれますし、体脂肪燃焼効果もあります。そして熱を加えてもリコピンの効果は壊れないので調理にも重宝します。トマトにもリコピンが多く含まれていることはよく知られています。キサントフィルとは、天然に存在する黄色の色素です。このキサントフィルにより、緑だった植物の葉が秋に黄色く色づくのです。野菜では、ホウレンソウ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれています。そしてこのキサントフィルには、太陽光から網膜を保護する作用などで、眼の疲労や老化を防ぐ効果があります。

 

 日本では捨ててしまいがちな西瓜の種ですが、リノール酸が含まれているので、煎じて飲んだり、炒めて食べるとコレステロールの低下に役立ちます。また、西瓜の皮の部分は塩漬けにて食します。西瓜は捨てるところがないくらい、色々に調理できる食材なのですね。

 西瓜の果肉の90%以上は水分ですが、ビタミンやミネラルなどがバランスよく含まれています。また西瓜には血流状態を改善してくれるシトルリンというアミノ酸が含まれているので、手足のむくみの改善効果が期待できます。

 

 よく知られているのが「腎臓によい」などですが、これは西瓜に含まれるカリウムが作用しています。カリウムは利尿作用が高く、塩分を腎臓から尿中へ排出する働きがあります。また、西瓜に含まれる果糖やブドウ糖は、夏バテなど夏の暑さで疲れた身体を癒すのに即効性があります。

 

 西瓜の産地はたくさんありますが、千葉県富里市では、西瓜で喉を潤しながら走る『富里スイカロードレース』が毎年開催されています。給水所ではなく「給スイカ所」です。西瓜好きにはたまらなくうれしいですね。夏の風物詩の一つとして、西瓜は今も変わらず愛される食材です。

 

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